小児科勤務のやりがい

小児科勤務のやりがいは、子どもと触れ合いながら過ごせることです。
看護師の役割は基本的に患者の健康チェックなどですが、大人は自分の口でしっかりと表現できます。
しかし、小児科は子どもが相手なので一筋縄ではいきません。
具体的ではなく抽象的な言葉しか言わなかったり、場合によっては泣くだけで全く状態が分からないこともあります。

この辺りが小児科における難しさではありますが、逆に言えば面白い部分でもあります。
目線を合わせて丁寧にコミュニケーションを図ると、子どもが心を許して打ち解けることが可能です。
無事治療が終わった時の愛らしい笑顔を見ると、看護師冥利に尽きるという気持ちになれます。

来院する子どもは大抵何事もなく帰っていきますが、時には重病を抱えるケースもあります。
痛みなどを訴えてくれた場合はすぐに重症だと判断できますが、見た目に軽い症状でも実は重症だったという可能性もあります。
的確にコミュニケーションできないが故に誤った診断をしてしまい、治療が遅れるということもあり得ます。
治療が遠回りにならないようにするには医師の判断能力が大切ですが、看護師の観察力も重要です。

小児科を経験すると、看護師としてのスキルも上昇します。
患者の状態をよく観察して判断するシーンが多くなるので、力が身に付きやすいのです。
それによって職場で重宝される人材になりますし、より良い待遇を求めてステップアップすることも可能です。
自分の可能性が広がるという点も小児科での仕事のやりがいと言えるでしょう。